こんにちは、威吹電男です。
大学生のみなさんであれば、アルバイトって何したらいいんだと思う方も多いと思いますが、私がとにかくおすすめするのは塾講師(家庭教師)のアルバイトです。
理由は、「人にものを教える」という非常に重要な能力が身につくから。
目次
大学生におすすめのアルバイト:塾講師です
アルバイトで身につく能力とは
大学生はなぜアルバイトをするのかというと、お金を稼ぐためだと思いますが、どうせなら将来役立つような何かしらの能力が身についた方がいいですよね。
将来役に立つ能力とはどんなものかというと、就く仕事の内容にもよりますが、おそらくどの業界・職種においても求められるのは、対人コミュニケーション能力だと思います。
コミュニケーションというと、相手の話を聞いて理解し、自分の意見を伝えることですよね。
これができない人は、面接で見抜かれ、落とされてしまいます。
既に充分能力のある人であれば構わないのですが、あまり自信がない人、真剣に考えた方がいいと思います。
飲食店はただただキツイ
私が過去に経験した主なアルバイトは、
- 飲食店(ファミレス・牛丼屋)
- 塾講師
ですが、正直飲食店での勤務で身についた能力というのはほとんどありません。
敢えて言えば、体を速く動かすこと。
初めてのアルバイトは焼肉食べ放題のレストラン(キッチン)で、肉の盛り付け、サラダの盛り付け、ビビンバの盛り付けなど、とにかく商品を作るためにひたすら手を動かす作業がメインでした。
そしてそれがめちゃくちゃ忙しいのです。アホみたいに注文が飛んできます。それに間に合わせるために、瞬時に反応して体を動かさなければなりません。それが1時間も続けば、体はもうヘトヘトです。
当時は何も考えずに、体育会系の部活だと思ってひたすら働いていましたが、今考えると、あれはいずれ絶対機械化するべき仕事です。あんなにきつくて、しかも慣れれば誰でもできる仕事を人間がやる必要はありません。
さらに、その店でどんなにがんばって素早く仕事ができるようになっても、他の店にいけばメニューも店の構造も全く異なるわけですから、応用が利かないのです。
これでは仕事ができるようになる意味がほとんどありません。
塾講師で「相手に説明する力」が身につく
一方、塾講師はどうでしょうか。
塾講師というのは、個別だと1人または2人を相手に座りながら、集団だと3人以上を相手に立ってホワイトボード等を使って授業をするのが基本です。授業では、自分がこれまで勉強してきたことを生徒に伝えるために、板書の仕方・言葉の使い方等、どうしたら分かりやすくなるかということを考える必要があります。
こういった技術は、決して塾講師に限った話ではなく、一般的な会社に就職しても、社内でのプレゼン、営業トーク、会議で意見を述べるなど、相手に何かを説明する力というのは必ず求められます。
私はまだ会社で働いた経験はありませんが、会社説明会でも、研究職が営業職と一緒に顧客のところへ行き、技術について説明するという話はよく聞きました。そうでなくても、他部署との連携というのはどの会社でも大切にしているようですし、そのためのコミュニケーションは避けられないということは事実です。
塾が特殊なのは、相手が子供であることですが、未熟な子供だからこそ、少ない知識でも理解できるよう、より分かりやすさが求められます。身近な例を出したり、言い方を簡潔にしたりなど、自分で考えて工夫することが成長につながります。
集団授業の場合は、1回の授業で教える内容は決められていますが、細かい構成や言葉の使い方までは決められていないので、自分の工夫次第で生徒が理解したりしなかったりします。個別指導の場合は完全に自由です。相手が何を求めているのかを理解し、それに合った答えを提供する。この経験、就活での面接で確実に活かせます。
面接でも、相手からの質問に対し分かりやすく答えるというのが原則ですので、相手のニーズをくみ取ることが必要ですし、分かりやすく伝えるためにそれなりの工夫が要るわけです。
特に自分の大学での専攻分野についての説明は、人によりかなり差が出ると思います。
教える自信がない人にこそおすすめです
「慣れ」は最強
私は数年前までは人とろくに会話できないコミュ障だったものですから、そのままの状態であれば間違いなくあらゆる面接で撃沈していたと思います。
そこを何とか克服しようと、大学入学して新しく知り合った人に積極的に話しかけたり、コミュ力高い人ばかりのサークルに入ったりと、話さざるを得ない環境に身を置いてきました。
そして、塾講師のアルバイトもそうです。初めは勝手が分からずかなり苦労しました。しかし、いろいろと考えながら生徒に向かってしゃべりつづけるうちに、だんだんとコツを掴んで楽になってくるのです。
「慣れ」というのものの重要性は別の記事で書きましたが、説明能力においても、使えば使うほど上達するものです。
よって、教えることに自信がないという人こそ、自己成長のためにチャレンジしてみてほしいと思います。
言ってしまえば、教える内容って、今まで自分が勉強してきたことですよ?
もちろん習ったこともない内容や、自分の苦手だった教科を教えるのはなかなか難しいでしょうけど、得意だったあるいは好きだった教科についてはまだできると思います。
僕は1年飲食で働いてから塾に移ったので、大学受験勉強終了後からのブランクがあり、その間に鈍った頭を立て直すのに苦労しましたが、大学に入学してすぐに始めれば、受験直後ですから記憶も新しく非常に楽だと思います。
受験期間ですらろくに勉強していないというのであれば困ってしまいますが・・・。
さらに、大学受験の内容でなくても、小学校や中学校で習うような知識というのは、基礎的なことですから、忘れてしまっていたとしてもまた思い出して頭に叩き込んでほしいものです。就職試験でも出てくるような内容もありますからね。
自分よりはるかに幼い子供が自分より賢いと思えた瞬間、ある種のヤバさを感じ、もっと勉強しよ・・・という気持ちになれるはずです。
飲食で長く勤めてもしんどさは変わらない
当然ですが、「人に説明する力」というのは別に塾のアルバイトだけで身につけられるわけではありません。普段から会話をたくさんし、相手に伝える経験を積み重ねていれば、別にわざわざ塾で働かなくても大丈夫です。
居酒屋の接客とかでも、人と話す力は身につくと思います。
しかし、そこでの会話というのはおおよそ「注文を聞く」とか、あったとしても軽い雑談でしょうから、日常における会話と大して変わりません。
そして、繰り返しになりますが、僕が居酒屋・飲食店のアルバイトをおすすめしない最大の理由は、とにかく「体力的に疲れやすいから」です。
具体的には以下の通りです。
- 大声を出し、常に体を動かしている必要がある
- 疲れた結果、帰宅してから何もできない
- 基本夜の勤務なので、睡眠不足になりがちであり、変な時間に寝たりしてしまう
- 以上の結果、自己投資に充てられる時間が減り、成長が遅くなる
こんな感じです。
塾の場合も、疲れることはありますが、飲食と比べれば全く大したことありません。
疲れると、大学の授業中にも寝てしまうでしょうから、結果何のために大学に通っているのか分からなくなります。
さらに、塾においては、授業に慣れてくれば、準備にかかる時間が減り、どんどん仕事は楽になると思いますが(一人あたりの授業の時間やコマ数は決まっているため)、飲食でいくら仕事に慣れ、素早い動きができるようになったとしても、体力的なしんどさは変わりません。いろいろなことができるようになった結果、後輩を指導したり、追いついていないところをサポートしたりと、かえってやることは増えてしまうのです。これでは意味がありません。
また、繰り返しになりますが、その店でいくら働けるようになったところで、店の外に出ればその能力は使えなくなってしまうのです。
飲食を例に書いてきましたが、スーパーやコンビニでの仕事も同じようなものだと思います。
よって、効率よく稼ぐにはやはり塾講師をおすすめするのです。
最後に付け足すと、僕の勤めていた塾(栄光ゼミナール)は非常に労働環境の良い職場でしたが、中には付帯業務を無給で大量にやらせるようなブラックな環境の塾も存在しますので、そういう情報は事前に調査しておきましょう。既にそこで働いた経験のある人から話を聞くのが最も手っ取り早いですね。
まとめ
飲食・コンビニのアルバイト等、誰でもできる仕事は、疲れるだけです。
労働を通して役立つ能力(伝える力)を身につけられる塾講師がおすすめ。