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各地の大学で農学部が増設されている話

投稿日:2019年11月14日 更新日:

こんにちは。

農学部で研究中の威吹電男です。

最近研究室の学生・教員の過疎化が激しいです。

今年の4月には、3人しかいない教員のうちの一人が福島大学に移籍しました。

新しくできた農学群の教授になったそうです。

 

今さら農学部なんて作るんだ~と思っていたら、それに関するニュースも見つけたのでご紹介します。

東洋経済ONLINE:全国の大学で「農学部」が次々新設されるワケ

 


各地の大学で農学部が増設されているらしい

今、大学で農学系の学部新設が相次いでいる。若い人、特に女性の間で食や農、環境に対する関心が高まり、農学部キャンパスではノケジョ(農学系女子)が大手を振って闊歩する。景気に左右されにくい食品産業への就職に、農学部卒が有利なことも人気を支える。

ノケジョとかいう名前、めちゃださくないですか?

それは置いといて、福島大学に限らず、農学部を新しく作る大学が増えているそうですね。

https://toyokeizai.net/articles/-/239658?page=2

 

こんな感じで、「農学部」という名前は少ないですが、全国各地の大学で農学に関連した学部が新設されています。

 

うちの研究室は畜産なので、動物が好きな人しか来ないのですが、一方で園芸関連の研究室は人気みたいです。

どうしてなのでしょうか。農学部の魅力について考えてみます。




農学部の役割って?

かつて「農業をするのは農家の長男」「農学部での勉強は時代遅れ」というイメージがつきまとった。だが、今や農学は身近な課題やグローバルな問題に立ち向かう斬新な学問と受け止められるようになった。

たしかにそうです。僕も、小・中学生の頃は、農業はおじいちゃんおばあちゃんがやるものというイメージしかなく、学問になり得ることすら分からない状態でした。

農業について勉強?トマトの育て方なら小学校で教わったけど?みたいな。

 

しかし、その後大学に入り、農学を勉強するようになると、その重要性とおもしろさが分かってきました。

農学とは、簡単に言うと、生物学を発展させ、生活の基盤を支える「食料生産」につなげる学問です。

「人類が生きていくために、いかに効率よく食べ物を供給するか」ということを考えるのです。めちゃくちゃ重要じゃないですか。

 

世界の人口は確実に増えています。

こんなに増えることができたのも、食べ物のおかげです。

農業に関する研究が発展して、さんざん品種改良が行われた結果、限られた土地で大量に作物を作ることができ、一部の発展途上の地域を除いて、基本食べ物に困らない生活を送れるわけです。

農学がないと、今のような豊かな食生活はあり得ません。

 

大きく発展した一方、もうやることはないのかというと全然そんなことはなく、現状日本の農業に関する課題としては、以下のようなものがあります。

  • 農業従事者の高齢化
  • 自給率の低さ
  • 海外からの安い農作物
  • 自然災害による損失

縮小に向かう日本の農業を何とかして発展させ、これらを解決していかなければ、日本人の食べ物は永久に海外に頼りっぱなしです。

まあそれでいいっていうならおしまいですけど。なかなかそうも考えにくいですよね。

もし何かしらの事故で貿易が途絶えた時、日本人は確実に餓死します。

そうならないために、自国で食べ物を作れるくらいにはなっておきたいものです。

 

農学部が増えているのは、国がこうした課題を抱えていることを受け、大学側が協力に応じた形かと思います。

まあ言ってしまうと、これらの課題解決のためという名目を掲げて規模を大きくすることで、資金を獲得していきたいのでしょう。

 

食品業界への就職に有利?

農学部に入る学生側からすると、たとえ「日本や世界の食料問題を解決したい!」とかいう高い高い意識がなくても、この先行きの不安な世の中で、今後もまあまあ安定しているであろう「食品業界」は魅力的です。

就活生に人気の企業ランキングでは、「明治」や「味の素」など食品メーカーが上位に必ず含まれています。

安定しているだけでなく、身近で誰もが知っているような人気商品を開発でき、仕事の成果が目に見えやすいという魅力もあるでしょう。

そういった企業に就職するために、最初からそこに関連したことを大学で学んでいれば、少しは有利になるのではと考え、農学部に入るみたいな人もいるはずです。

それはそれで意識高いですね(笑)

 

実際のところ農学部が食品メーカーの就活において有利なのかどうかは分かりませんが、志望動機を作りやすいのは事実だと思います。

 

農学部における学問の幅は広い

大学の農学部で研究されていることは、今や範囲が広すぎます。

  • 園芸学・・・野菜、果物
  • 畜産学・・・肉、乳製品など
  • 育種学・・・遺伝的に品種改良
  • 農芸化学・・・農薬など
  • 農業工学・・・農機・ドローンとか
  • 農業経済学・・・需要と供給のバランスとか
  • 林学・・・木材
  • 獣医学・・・家畜の病気
  • 昆虫学・・・昆虫(食用含む)

説明が雑ですみませんが、主なものだけでもこんなにあります。

これら以外にももちろんありますし、これらをさらに細かく分けていくと、その数は無限大です。

僕も、同じ専攻でありながら他の研究室でどんな研究がなされているのかは把握しきれていません。てか、把握しきるなんて無理です。それも農学なの?と言いたくなるような意味不明なこともやっていたりします。

 

昔ながらの「高品質なお米や野菜の作出」についても、今や関心の高い、遺伝子を操作して機能性を付加する技術など、ますます複雑でハイテクな研究になってきています。

また、当然ながらIT分野にも手を出しています。農学という名前の範囲内でありながら、一部の中身はほぼ工学です。

世界の人口は増えていますが、日本の人口は減っています。少ない人数で、多くの食料を生産するには、機械による効率化が欠かせませんからね。

 

こういった、入ってからいろいろな分野が学べるという点も、農学部の魅力の一つと言えるでしょう。

 

まとめ

というわけで、農学部が増えてるよという話と、農学部の特徴について簡単に書きました。

農学部はとにかくやることが多いので、入ってからも専攻に悩んでしまう人もいっぱいいます。

農学部に入るのであれば、きちんと自分のやりたいことを考えながら大学生活を送りましょうね。

今後はそういう人たちをサポートできるような記事を書いていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします。

ではまた。



-トレンド, 大学生活, 農学

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威吹 電男(いぶき でんお)

1995年生まれ。大学で農学(畜産学)を専攻し、修士卒で食品業界に就職。
サラリーマンをしつつ副業として情報発信を行っています。

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